はじめに
はじめまして。BBSakura Networks株式会社(以下、BBS)のチョです。
私は2024年度にBBSに新卒入社し、そろそろ丸2年を経過しようとしています。
正確には、原籍はソフトバンク株式会社で、初期からBBSおよびBBIX株式会社には出向(本務)でやってきております。
私は自ら手を挙げ、事業本部から技術本部に異動させていただいた経歴があります。
最初には事業本部に配属され企画推進の仕事をして、2025年4月からは技術本部に所属してクラウド接続の仕事をしております。
本記事では、異動の経緯とこの2年間の感想をお伝えしたいと思います。
想定する読者は、これから就活をする学生の方・若手社員でありながらキャリアパスを悩んでいる方です。
答えになるものは書けていませんが、参考にしていただければ嬉しいです。
初期配属
実は私は入社時点では技術職を志望しておりました。
ですので、配属先が事業本部であると聞いたときには結構驚きました。
ではその配属に不満があり異動を申し出たのか?というとそうではなく、
逆に事業本部の仕事も面白い、今後もやっていくのもありかもしれない、と名残惜しみを持ちつつの異動でした。
(理由は後で説明します。)
異動はしたものの、自分の適性や日頃の興味は実は事業本部に向いていると思います。
企業のIR資料や経済ニュースを読むのが趣味だったり、
学生時代の研究テーマがゲーム理論だったりして、
自分の背景はなんやかんやビジネスに寄っているためです。
(一方、お恥ずかしいことに、ネットワークやプログラミングには力を入れてきませんでした。)
ではなぜ最初に技術職志望だったかというと、「ビジネスも技術も両方分かるといいよね」という考えがあったためです。
ビジネス領域は普段興味を持っているから自分一人で賄えるけど、
手を動かす必要のある技術力は自らは磨かないよね、という自己分析がありました。
この点を研修の間に見抜かれてしまったのかもしれませんね。(苦笑)
異動
ビジネスチームでの仕事は大変だったものの色々勉強になりました。
学びも多く、実績も多い。目立ちやすいといいましょうか。
やる気さえあれば、成長機会が社内で最も多い環境だと思われました。
ですので、異動したいと手を挙げたのは、別に初期配属に不満があったからではありません。
初期配属がビジネス職で逆に良かったとさえ思っています。
ならなぜ異動したいと決めたのかというと以下のような要因があります。
- 技術の中身を十分理解せず、次の仕事に進まなければならない
- 何かを提案して動かすには、技術をもっと理解しなければいけない
- 熱くなれるのか?に対する確信が持てない
では一つずつ見ていきましょう。
1. 技術の中身を十分理解せず、次の仕事に進まなければならない
ビジネス職なら仕方のないことですが、新たなサービスや機能を作る際には技術選定や実装等は技術職の仲間に任せることになります。
徐々に中身は見えなくなり、そのまま次のタスクに移るしかありません。
もうちょっと頑張って、もうちょっと上手くテキパキとできる人なら、
この辺の勉強も隙間時間を利用してしっかりできて、諸々全部追いつけながらできたかもしれませんが、
私にはキャパを超えることでした。
(この後話す「熱くなれるのか?」という話にも繋がります。)
「どこかで聞いたことはあるな〜」の状態で何となく仕事を進めるのは良くないと感じました。
しっかり中身を見て何がどうやって動くのか理解しながら、自分の触っているプロダクト・サービスに向き合いたいと思ったわけです。
そのためには異動が必要だと思い始めたのです。
2. 何かを提案して動かすには、技術をもっと理解しなければいけない
ビジネス職の強みはお客様と会うことで肌から市場の理解が進むということです。
自然と何らかの新しい提案をする機会も多くなります。
ここが個人的にはビジネス職の醍醐味といいますか、面白いと感じたところです。
しかし、この提案というのは (1)お客様/マーケットのニーズ (2)新機能開発 のどちらかから生まれるというもので、
そのどちらもある程度の技術の理解が必要なものです。
もちろん時間が経ちそれなりの経験が付くと(特に(1)に関しては)何らかの提案ができるようになってたかもしれませんが、
どの道、より深い技術の理解が必要なら、まずは100%技術に時間を割いたほうが提案できるレベルに到達する近道だと思いました。
そういった意味では、初期配属が技術職で、ある程度分かってきてからビジネス職に異動するのがベストだったかもしれないな、とは思ったりします。
3. 熱くなれるのか?に対する確信が持てない
本記事最後の「BBS/社会人の2年間で感じたこと」でも述べる内容ですが、2年間の社会人生活を通して自分なりに見えてきた一つの答え的なものは、
結局、自分の携わっているサービスやプロダクトへの思い、その熱量がその人のパフォーマンスを決めるということです。
誤解を恐れずに書きますと、知識が豊富だとか、経験が豊富だとか、そういうのは二の次だと思います。
その考えの上で、ビジネス職が技術職よりもそのモチベーションの高さが問われるポジションだと思いました。
なぜならビジネス職は自身の(熱い)思いを持って、自ら何らかの提案をしてこそ意味のあるポジションだと思うためです。
(もちろん技術職だからこそ、技術面で熱い心で色んな提案をされる方々もたくさんいらっしゃいます。)
ここまで聞くと「あなたは自ら熱くなれないというのですか?」という質問が飛んできそうですが、
正直に答えると「はい、そうです」が答えになります。
まず上でも述べたように、ビジネス職は自ら提案するからこそ価値があると思いますが、
自分の知識と経験の足りなさで、それはすぐには叶えないと思っています。
「なら早く提案できるようにもっと頑張れば?」というご指摘はごもっともなご指摘ではありますが、
その足りない努力の分も含めて自分は十分には熱くなれないと思ったわけです。
(そう判断した細かな理由はいくつかありますが、長くなりますので割愛いたします。端的に言うと単なる個人のモチベの問題です。)
熱量のないまま技術職に異動して"そこそこ頑張る"って言われても周りの仲間達は困るかもしれませんが、
それでもなお、技術職への異動が自分なりにこの会社に最大限貢献できる選択肢だと思いました。
少なくとも周りの仲間に迷惑にならないぐらいには頑張っているつもりです。
熱くなれる仕事を探しに転職する、という手もあるかと思いますが、
現時点では熱くなれる仕事をこの会社の中でもう少し探してみたいと思ってます。
技術がもっと分かれば何か変わってくるかもしれないこと、
何よりも周りの人々が皆んないい人であることから、
今の状況に至りました。
続いて、各ポジションや社会人になってから感じたことを述べたいと思います。
ビジネス職で学んだこと
B2Bサービスはお客様ごとに仕様を変えることが多い=技術仕様を理解する必要がある
一番驚いたことは、B2Bサービスはお客様ごとにサービスの仕様を変えることがあるということです。
それは契約書だったり、料金だったり、担当する部署だったりしますが、ともかく広範囲に柔軟に対応することになります。
普段目にするB2C商品はそんなことが起きませんので、この点はとても驚いたところです。
そうなると自然と営業や企画などビジネス職の人も、それなりに技術用語や仕様を理解しないと仕事ができません。
もちろん細かなところは社内技術職メンバーと連携しますが、技術に詳しい営業ほど、お客様ともスムーズに話ができるだろうなと感じました。
営業は提示価格もコントロールできますし、まさに腕の見せ所ですね。
社内外の色んな人と会うことになる=ミーティングが多い
社内では調整役として、社外では営業や相談役として、ともかく話し合いが多いです。
ですので自然と時間が費やされ、何となく常に忙しい気持ちになります。
これらが無駄なミーティングだったら削減すれば良いだけの話だったんですが、
仕事は想像以上にとても多岐に渡るものなので、誰が何をやっているかが分からなくなります。
ですので、週1は集まりお互いの進捗を確認することをしないと、どこかのタスクが永遠に進まないこともあるため、
こういったミーティングは必要だなと私は感じました。
売ることはとても難しい
当たり前のような話ですが、お客様にお金を出してもらうのは難しいです。
既存の商材でお金を出してもらうのも難しいですし、
新たな何かを作り「これは絶対売れます」とはとても一言では言い切れないものです。
この辺で何か良い提案がしたかったのですが、今の自分には到底無理なことだと理解しました。
振り返ってみると、異動の決め手はこれですね。
技術職で学んだこと
日頃の運用や今後の拡張を踏まえて作る必要がある
学生の頃も授業や研究でコードを書くことはありましたが、
拡張性や冗長性、可読性などを考慮しての作業はやったことがありませんでした。
仕事となるとその辺もとても大事になってきますので、
最初のルール作りやアーキテクチャ・機器の選定等が如何に大事か、
日々の業務でそれらを感じています。
コスト面の管理が大事=妥協案を練ることになる
ビジネス職はお客様と近いので自分の貢献が比較的分かりやすいですが、
技術職は自分の作業がどれぐらい会社の役に立ったのか分かりにくいところがあります。
そこで、技術の工夫でコストを削減することができるのは、定量評価ができて嬉しいところですね。
しかし、コストがあるからこそ色々妥協していくことになります。
「もう少しだけお金をかければ手間なく簡単に解決できるのに」という悩みはエンジニアにはいつも付きまとうものでしょう。
技術といって幅広い
BBSは主にネットワークを扱う会社ですが、
ネットワークだけとっても物理・論理・仮想化・モバイル・クラウドなど、技術領域は多岐に渡ります。
自分が何に興味を持っているか、何がやりたいか、できるのかを、
仕事を続けていく上で常に模索しながら、微調整していくのがエンジニアとしてとても大事だと感じています。
BBS/社会人の2年間で感じたこと
やりたいもの・上手くなりたいものを早く決めた方が良い
今の時代はますます専門性や特別な経験を問われるようになっています。
BBSだけでなくほとんどの会社の人事評価でも、基本的には専門性に重きを置いて評価されるでしょう。
もし自分の中にこれがやりたい、上手くなりたいと思えるものがあれば、
早めにそれにフォーカスし極めていくことをお勧めします。
それで何かしらの難しいタスクを任され、その経験がまた評価され、より早く成長できる。
そういったスパイラルで、勢いをつけていくのが社会人として成功する道だと思います。
そういった意味では私はだいぶ失速していますが、まあ、これはこれで必要な時間かと判断しております。
でもあまりお勧めはしません。(笑)
まだ迷っているなら今後の余地を残す
正に今の私のことですが、「熱くなれないな」と感じたり「これだ!」ってなるものがないなと思った人は、
まずは今後の選択肢を狭めないようにすることを意識したら良いでしょう。
若手社員の方は転職までは無理でも、社内で手を挙げて本部を異動してみたり、課を異動してみたりするのはどうでしょうか。
そういった意味ではBBSは若手の意見を尊重してくれて、本部移動までとても柔軟に対応してくれるありがたい職場だと思います。
ビジネス職として色々模索してみるという意味では、
「一旦コンサル」は多くの経験ができることから、
正に今後の余地を残し選択肢を広げるという選択肢になると思います。
まだ学生の方で技術に大きな興味のない方なら「一旦コンサル」は悪くないと思います。
ITなど技術系の会社なら、ビジネス職より技術職の方が今後の選択肢は多く残せると思います。
特にBBSのような、ネットワーク会社は物理から開発まで幅広く経験できるのでIT系ではお勧めしたいです。
IT系を目指しながら「コーディングはちょっと自信ないな」という方は「一旦ネットワーク」でいいと思います。
ただ、専門性はこれからもっと問われることになり、特に技術職はさらなる専門性が問われる分、
中途半端で評価されなくなる恐れがあることには気をつけたいところです。
仕事はたくさんの人が集まってやるもの
学生の頃と違って、仕事はともかくタスクの量が多いです。
誰が何をやっているか見えなくなるし、分からないことがあった時に誰に聞けばいいのかも分からなくなります。
とても一人で全部を覚えてやりきるわけにはいきません。色んな人との話し合いと調整、頼み事が発生します。
技術職だとしても、お客様と仲がいいとか、社内で顔が広い、顔が効くというのはとても大きい強みになると感じています。
コミュ障だから技術職を目指すという方もいらっしゃると思いますが、仕事ではほぼ間違いなく誰かに何かを頼むことになります。
(もちろん技術職は対面の仕事は比較的に少なく、会うとしても社内の人がメインになるので、人を相手にするストレスは相対的に低いです。)
ですので皆んなと仲良くする、頼れる人になることはポジションを問わずとても大事だと思います。
そうすることで自分も他の人に頼みやすくなり、どんなタスクでももっと捗るでしょう。
もちろんとても高い技術力のお持ちの方は、厚顔無恥でも孤高にやっていけます。
結局はやる気次第
人は、人のパフォーマンスは、結局やる気次第なのです。2年間を通して学んだことを一言で言うならこれです。
もちろん才能や経験、背景知識も大きく関わるとは思いますが、
人は成長するものですし、世の中は変化が激しいのでそれに追随するには結局新たなインプットが必要になります。
それらを長期的かつ継続的に上手くできるかどうかは、結局その人のやる気にかかっていると思います。
経験や知識は本当に頑張れば何とかなると思います。
才能が問われるほどのタスクは実はそう多くありません。
本当にどうしても無理なら、できる人を探してお願いすればいいです。
それもまた熱い心を持って説得すればできると思います。
精神論は嫌いですが、世の中こんなふうにできていると感じています。ですので、
- できれば熱くなりましょう。
- 熱くなれなかったら、熱くなる方法を探しましょう。
- それでも熱くられないなら、熱くなれずとも皆んなに役に立つポジションを探しましょう。
おわりに
この記事を読んだ皆さんはどう思われるのでしょうか。
まだ自身のキャリアに迷いのある方に参考になれたら本望です。
一方で、当記事を書くことの最終目標は優秀な人材の採用に繋げることだと思います。
この記事がその目標に合致しているか疑問ではありますが、逆にこういう微妙なことも発信できる、風通しの良い環境であることはアピールできたのではないでしょうか。
最後に、熱量はあるが知識や経験が足りないと感じて弊社への志願を迷っている方ならぜひチャレンジしてみてほしいです。
私は採用担当者でも何でもないのですが、個人的にはそういう熱い人が来てほしいです。
私が社長ならそういう人を取ります。
ただ、その熱量を持ってなぜ今まで勉強して来なかったんですか?という指摘には、それなりの理由が必要かもしれません。