新卒がCCNAを取得した話

こんにちは、BBSakura Networks株式会社(以降BBSakura)にてOCXサービスのクラウド直接接続まわりを担当してるキムです。

今回は新卒の私がCCNA取得に向けてネットワークの勉強をしたときの話をしようと思います。
私自身、大学・大学院とも情報系であり、ネットワークの授業を取ったことはあるものの、ほぼ忘れかけているくらいのベースで準備を始めました。 (ちなみに、学生時代の時はネットワークはまったく得意ではなく、ネットワークエンジニアになるとは思ったことなかったです)

CCNAとは?

CCNA(Cisco Certified Network Associate)は、Ciscoが主催する資格試験です。(https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications/associate/ccna.html)
レベルとしてはCCNA(アソシエイト) < CCNP(プロフェッショナル) < CCIE(エキスパート)となっていて、ネットワークエンジニアになるための基礎的な資格という位置付けになっています。試験時間は120分で、ネットワーク基礎からネットワーク自動化まで幅広い範囲から出題されます。

CCNAの出題範囲。"Network Fundamentals 20%, Network Access 20%, IP Connectivity 25%, IP Services 10%, Security FUndamentals 15%, Automation and Programmability"と記載されている。
CCNA出題範囲

問題形式には一択選択問題、多肢選択問題、Drag&Drop問題、シミュレーション問題があります。シミュレーション問題では直接コマンドを打つ必要があるのでコマンドを覚える必要があります。
受験料は2023年8月時点で税込42,900円でした。(去年までは36,960円だったらしいですがまた値上がりしていました、、)
認定期間は取得から3年間となり、資格を維持するためには再試験または高いレベルの資格を取得する必要があります。

CCNAの勉強方法

  • 講義
    会社の研修で受けることができました。CCNAの出題範囲の全体的なイメージを掴むことができてとても役に立ちました。

  • 問題集&過去問サイト
    会社の先輩から問題集をいただきました!(ありがとうございます!)
    勉強した内容の概念の復習から新しい概念を学ぶこともできて、問題集のおかげでだいぶ理解を深めることができました。
    ただ問題集だけでは不安だったため、過去問サイトも利用しました。一日200問ずつ解いて、自分の得意・不得意な問題を確認しました。特に私は書きながら勉強することが好きなタイプなので、不正解だった問題の概念をまとめたりしていました。

    勉強に使ったノート。用語やコマンドについてメモしてある。同じく勉強ノート
    CCNAノート

苦労したところ

  • 出題範囲が広い
    ネットワークの基礎的な知識が出題されるとはいえ、出題範囲が広いため勉強し続けても新しい用語が出てきて苦労しました。特に私は決まった日までにCCNAを取得したいという目標があったため、試験日が近づいてもわからない内容が出てきて不安になったりしていました。
    ただ、勉強し続ければ、どんどん「前見たことある!」が増えてくるので、諦めず勉強し続けるときっと大丈夫だと思います!

  • コマンドを覚えるのが難しい
    ネットワークのコマンドとしてはipconfigくらいしか分かっていなかったので、いきなり多くのコマンドを覚えることが大変でした。特にshow系に似たようなコマンドが多く、このコマンドを入力すればどういう情報が出力されるのかについてがなかなか覚えられなかったです。私の場合何度もコマンドを打つ練習をすることで覚えるようになったので、私みたいに短期間でいろんなコマンドを覚えるためには、とりあえず何回も繰り返して試してみることが重要だと思います。

  • 受験料が高い
    受験料が高いため、落ちたらどうしようというプレッシャーが結構ありました。ただ、そのプレッシャーのおかげで集中して勉強できる面もあったとは思います!

CCNAの準備するあたりで感じたこと

  • 一回で完璧に理解しなくても大丈夫
    勉強する途中で、私の理解能力が低いせいか一度説明を読んだだけでは理解できない部分が多々ありました。最初は頑張ってその説明を完璧に理解してから次に進もうとしていましたが、勉強を続けるにつれて理解できなかった概念は必ずまた出てくるので、出た時に少しずつ理解を深めれば良いという結論に至りました。実際にそうした方が同じ内容をいろんな角度の説明で理解するようになり、効果的に学習することができたと思います!

  • 学んだことあるからこその誤解
    ネットワークを勉強したことがあるという背景はもちろんCCNA取得するためのアドバンテージになりますが、勉強したことあるからこそ注意しなければいけない点もあります。
    私の場合、今まで「分かってるつもり」の知識が却って邪魔になることもありました。例えば、デフォルトゲートウェイとデフォルトルートが一緒だと思っていたので、デフォルトゲートウェイとデフォルトルートの両方が選択肢に出ると両方正解なんじゃないの?ってなって迷ってました。私みたいに概念が曖昧になっていなければ大丈夫だと思いますが、少し不安な方は「分かっているつもり」の概念を見返してもらうと大変勉強になると思います!

  • 略語は英語の意味まで把握しておこう
    ネットワークに限った話ではありませんが、ネットワークを勉強する時にはいろんな英語の略語が出てきます。単に略語自体を覚えるのではなく、英語での意味を理解しておいた方が記憶が長く続きました。(逆に知らない略語が出てきてもどういう単語からきている略語なのかを推測することにも役立つかと思います)

CCNAに挑戦してよかった点

  • 会社のミーティングの話の理解度が格段に上がった!
    CCNAの準備する前には、社内のミーティングで出てくる用語が理解できず、会話の流れを把握することがなかなか難しかったです。
    CCNAの準備をし始めてからは、前より用語が何を理解するのかが分かってきて、(まだまだわからないことはいっぱいですが)だいぶ会話の流れを理解できるようになりました。この点がCCNAに挑戦して一番よかったと感じている部分です。

  • 他の資格にも挑戦する気になった
    CCNA取得前には、資格取得を目標にするつもりはありませんでしたが、CCNAに合格したことをきっかけに他の資格にも興味を持つようになりました。 CCNA取得をスタートに、次はクラウドの資格を取りたいのでAWS Cloud Practitionerに挑戦したいと思っています!

まとめ

CCNAは、ネットワークの幅広い範囲の基礎的な知識を取得するためにおすすめな資格なので、ネットワーク業界で働くことになる新卒の方は是非チャレンジしてみてください!
私もまだまだ初心者であり、一例に過ぎない記事になりますが、少しでも役に立てればと思います。 読んでいただきありがとうございました!