新卒のJANOG53体験記

はじめに

こんにちは、BBSakura Networks株式会社(以降BBSakura)にてOCXのクラウド直接接続まわりを担当してる太田です。

今回は新卒の私が初めてJANOGに現地参加した際の面白かったテーマについて2つ記述してみようかなと思います。

NETCON

www.janog.gr.jp

NETCONとは

上記サイトの文言だとNETCONとは

ネットワークエンジニアのためのコンテストです。JANOG参加者が誰でも参加できるネットワークコンテストを開催します。コンテストでは、実際にトラブルが起きているネットワーク環境を提供します。 それらを実際に解いていただくことで、ネットワークエンジニアとしてトラブルシューティングの勘を高めていこうという企画です。

だそうです。ここで私が引っかかったのが2点。

  1. ネットワークエンジニアのための →まだネットワークエンジニアを名乗るには早すぎる私が参加して大丈夫なのか

  2. JANOG参加者が誰でも参加できる →え、もはやネットワークエンジニアじゃなくても参加できる?

と難易度が全く分からず、参加して大丈夫なのか不安でしたが、「現地問題」という現地でしか解けない問題があったので部屋に寄ってみることにしました。

現地問題

(写真を撮り忘れたのが恐縮ですが)現地問題ではスイッチ、ルーター、光ケーブルなどなど実際の物を用いたトラブルシューティングを行うのが、オンライン問題との大きな違いです。(ちなみに現地問題は合計で4問でしたがオンライン問題は約30問ありました)

私が取り組んだ問題がこちらです。(答えも載っています) note.com

要約すると

  • 機器にSFPも光ケーブルも刺してるのにリンクアップしない。どうにかしてリンクアップさせてください。

という内容です。

私は物理機器を全く触ったことがなかったので、右も左も分からず、とりあえず何をすればいいかをスタッフの方に聞きました。 すると「まずはハードウェアのインターフェースの情報が見れるコマンド」を探してみようと言われたので、ひたすらググり続け、見つけたコマンドを打っては「いや、これ違うな」を繰り返していました。(そもそもベンダーによってコマンド違うのなんとかしてくれ)

そして最終的に見つけたコマンドが

show chassis hardware

です。これをJuniper機器で打つとハードウェアに関する様々な情報が出てきますが、その中にインタフェースに刺さってるSFPモジュールの情報が出てきます。

今回は最初に両ポートに刺さってたSFPモジュールが一致していなかったため、片方を抜いてもう片方に合わせてあげるとリンクアップするという内容でした。

とまあここでは簡単に書きましたが、実際は何も分からない中、ほぼ全てスタッフさんに導いて頂き、なんとか回答に辿り着いています。ありがとうございました。

結果的に誰でも参加できるは正しかったですね(次はもう少し自力で解けるようになりたい)

エンジニアのキャリアパス古今東西 ~エンジニアが経営に参加してみたら見えるようになった世界~

www.janog.gr.jp

JANOGでは、登壇者が大勢の聴衆に向かって特定のテーマを元に語りかけ、聴衆の質問を受けながら議論を深めていくミーティング形式のプログラムが複数開催されています。プログラムの中には難しい技術的な要素を含むものも多いですが、誰にとっても聞きやすい系のものもあります。

今回私が取り上げるのはその中の一つで、エンジニアのキャリアパスについて語られていたものです。登壇者は4名でそれぞれが

  • エンジニアをやっていたら, ~~~~~になっていました

といった方々です。この中で1人次元が違うなあと感じた方がいるのでその方について思ったことを書いていこうと思います

その方のスペックは

  • 34歳時点でCOO
  • 学生時代にCCNPを取得
  • 転職3回

と言った感じで正直凄すぎて参考にならないと感じましたが、その方が仰っていたことの中で以下のような点は実践することができるのではないかと思いました。

  • 予算・納期のことは常に考える
  • 20代のうちはいいマネージャーを探し徹底的に観察
  • CCNPを取得(大変そう)

他にもマインドのことや管理職になって変わったことなど色々仰られていましたが、果たして自分はエンジニアに向いているのか、管理職・経営に向いているのかも考えさせられるプログラムでした。20代もあっという間に終わる気がしているので日々を大切に過ごしたいです。

おわりに

初めてのJANOGでしたが、多くの刺激をもらったと同時に「いつになったらこの方々のレベルに到達できるんだろうか」と虚無感にも駆られました。まずは「ネットワークエンジニア」を名乗れる段階まで成長し、いつかはJANOGで発表する側、そしてこんな記事を書かれる側に回れる日が来るように、日々精進していきます。