異なるレイヤに飛び込んでみた話

この記事はBBSakura Networksアドベントカレンダー2024の5日目の記事です。

はじめに

こんにちは。BBSakura Networksでソフトウェアエンジニアをしている桐山です。
今年の11月に入社しまして、モバイル開発グループの所属となりました。
まだ1ヶ月しか経っていないため、現在は環境や技術のキャッチアップを行っているところではありますが、これから本格的にモバイルコアの開発・運用に携わっていく予定です。

本記事ではBBSakura Networksに転職したきっかけや転職後の状況について語ります。

転職のきっかけ

前職では無線通信系の研究者向けのソフトウェア開発の仕事を約5年ほどしていました。 研究内容を理解して、意図通りの評価ができるように仕様を考えて、ソフトウェアを作り上げていくことはとても楽しくやりがいがありました。
一方で、通信業界で今後も面白い仕事をしていくために、以下のような理由で転職を考えるようになりました。

  • 通信システム(特にモバイル網)をサービスとして提供する仕事をしてみたい
  • RAN寄りの無線通信からレイヤを広げてコアネットワークやその先もできるようになりたい

BBSakura Networksとの出会い

前職でもBBSakura Networksの名前はJANOG等のイベントで見かけており、とても強者がいる会社というイメージで自分が入ることは全く考えていませんでした。
転職を考え始めていたある日、知り合いからBBSakura Networksの方を紹介していただき、その後、採用サイトを見たり開発をリードしている方の話を聞いたりして、自分のやりたいことが叶えられそうだと思って応募し入社に至りました。

ちょうど良いタイミングで魅力的な会社に出会えた経緯を思い返してみると、流れを作ったきっかけは初めて参加した2021年の通信系のアドベントカレンダーでした(今読み返すと恥ずかしいのでリンクは貼りません)。
無線通信系で仕事をしていて同年代と遭遇する機会があまりにも少なく(※)、SNSで勇気を出して発信してみたところ、一緒にモバイル等の話をできる方々と出会い、そのご縁がBBSakura Networksまで繋いでくれたのだと思っています。
※ JANOGのようなイベントは無線通信(特にRAN寄り)では展示会や学会くらいでした

採用について

BBSakura Networksの採用については、BBIX株式会社(ソフトバンク経由)またはさくらインターネット株式会社からの兼務または出向という形となります。
自分はさくらインターネットの方とお話したことと、応募要項に「要件があまり定まっていない状態からシステム構築の完遂をした経験」とあったことに惹かれて、さくらインターネット株式会社の経路から応募しましたが、どちらからでも問題ないかと思います。

ご興味のある方はぜひカジュアル面談もありますのでご活用ください。

www.bbsakura.net

転職してから

まだ入社1ヶ月のためわかっていないことが多いですが、現時点でのBBSakura Networksの印象は以下のような感じです。

  • 当初の印象通り強者がたくさんいて技術的に深い話が交わされており成長できる環境である
  • 勤務環境や学習環境が整っており、自分のやりたいことを尊重してもらえる風土がある
  • 事業拡大を進めておりサービスを作り上げていくところから参加できる

同じ通信業界とはいえ異なるレイヤに転向したため、通信技術も開発もたくさん学ぶことがあります。
もちろん技術的に即戦力になれることは理想だと思いますが、異なるレイヤでも前職や個人的な活動でこれまで培った経験は活かせる部分はあると感じています。

前職とのギャップ 経験が役立つ/役立ちそうなこと
開発 主な開発言語(Python→Go)
ユーザ(特定少数→不特定多数)
用途(評価用→サービス提供用)
開発者(1~数人→10人)
複数の言語や環境を触ってきた経験
:初めての技術が多くても抵抗なく取り組める
仕様調整〜開発〜試験まで一貫して実施した経験
:規模感は違うが基本的な考え方は同じ
通信技術 モバイル(RAN寄り→コア)
NW(小規模なLAN程度→より複雑で高度)
モバイルがどのようなものかの知識(興味)
:コアの詳細はわからなくても背景はわかるので入りやすい
環境 フル出社→フルリモート 自分から発信するスキル
:テキストベースのコミュニケーションでは重要度が高い

個人的には何よりも未知の領域の通信技術・開発への強い興味や好奇心がレイヤを乗り越えるために重要だと感じているので、今後も日々技術と向き合いながら楽しみつつ頑張っていきたいと思います。