BBSakura Networksの今後について

BBSakura Networksの佐々木です。この記事はBBSakura Networkのアドベントカレンダー 最終日として投稿致します。 2019年に BBSakura Networksについて ということで、Blog投稿をさせていただきました。 当時は会社設立したばかりで、開発が完了しているサービスが何もございませんでしたが、今はいろんなソフトウェアを開発しております。本日はそれらのうちいくつかの紹介と、今後やりたいことについて少し紹介をさせて頂きます。

BBSで開発している物

BBSではさくらインターネット、BBIXを通じて開発しているソフトウェアを出しております。 特にBBIXでソフトウェアを使って実現しているサービス、システムはほとんど全てBBSのメンバーで開発されています。

BBSで開発しているシステムをいくつか紹介させていただきます。

さくらのクラウドのショートメッセージサービス

さくらのクラウドのショートメッセージサービス のバックエンドシステムはBBSにて開発しております。さくらインターネットとBBIXで一緒にBBSを作りましたので、両社のシナジーも込めて最初に商品化しました。

さくらのセキュアモバイルコネクト

さくらのセキュアモバイルコネクト は私がBBSを作りたいと思ったきっかけとなるプロダクトでしたが、今はBBSのメンバーでソフトウェアの保守・改良を行っています。 通信事業者で長らく働いていた私には、かなりエポックメイキングな商品だと思ってます。

BBIXのシステム

BBIX ウェブサイト もデザインは一部外に出しておりますが、BBSのメンバーで作成されてます!

BBIXお客様向けポータル

BBIXのお客様向けポータルではユーザーの情報などとともに、xflowを使ったトラフィックの可視化などを行ってます。 先日、advent calendarに投稿 してくれた蟹江もこちらの開発に従事しております。 トラフィックが目に見えるようになるのはネットワークエンジニアにとって楽しいですよね!

OCX (Open Connectivity eXchange)

OCX はBBSメンバーが主導となり開発したサービスとなります。 元々はCloudIX研究会でInter-Cloudというコンセプトを議論していたのですが、そのときにクラウド間のみならずマルチに簡単に接続出来るPlatformについて妄想を膨らませており、そのときのコンセプトをプロダクトにしました。蛇足ですが、 CloudIX研究会 は業界の様々なエンジニアが集まり、インターネット業界に入ったばかりの私にとっては大変刺激的な会でした。 あの出会いが無ければ今のOCXは無かったと思います。

OCXで実現したいこと

現在、ネットワークは当たり前ですが人間が使ってます。Webを見たり、動画を見たり、検索をしたり。なのでインターネットのサーバーとユーザー間の通信をeyeballトラフィックと呼んだりしておりました。 しかし、昨今、サーバー間・コンピューター同士の通信が増えており、通信の利用者の割合が「人間」から「ソフトウェア」へ、わかりやすく言えばAIへ急速に置き換わっていっていると感じてます。 現在の通信ネットワークは人間が利用するのを前提として設計がされてます。「人間」が申込みをしなければ使えませんし、「人間」が設定を入れなければつながりません。これから通信の利用者の中心がコンピューターとなるため、コンピューターに適したネットワークを用意しなければいけないのです。つまり、ネットワークをプログラマブルにし、ソフトウェアから扱いやすいものにしていきたいと思ってます。 これからデジタルツインと呼ばれる世界を作る中で、プログラマブルなネットワークは必須になってくると信じており、これを実現していきたいと考えております。世の中の様々なデータとサーバー基盤を連携させるための通信基盤。これを実現することで、デジタルツインを実現出来ると思っております。

理想と現実

一方で世の中が人間中心である中、いきなりコンピューターのみをターゲットにしたサービスは事業として成立しないなと思います。そこで、まずは人間にとって便利なネットワークを目指してOCXのサービスを開始しております。 今現在、OCXで出来ることは、データセンター間接続、マルチクラウド接続、ルーター機能となっておりますが、次々に「出来ること」を増やしていきたいと考えてます。このとき、いろいろなソリューションを簡単に組み合わせできるようなプラットフォームにしていきたいと考えており、Openに外部のソリューションを取り込めるような仕組みも取り込んで行きたいと思っております。 また、全国規模のアクセスポイントや様々なアクセス種別のインフラを地域地域のみなさんと一緒に構築し、ひとつの大きなネットワークプラットフォームを作ることで、ネットワーク効果を作って行きたいと考えております。

BBSakura Networksの今後

BBSakura Networksではソフトウェアをベースに世界に羽ばたくプラットフォームを作りたいと考えておりました。 まずは直近の2-3年で、国内の企業向けのネットワークサービスとして、ほとんどの方が「OCX」について認知を出来ているという状態まで広げていきたいと思ってます。並行して、海外にもサービスを展開していきたいと考えてます。OCXでは様々な技術が使われることになりますので、都度必要なソリューションをBBSとして拡充していきたいと思っております。 全ての「モノ」がつながる社会を支えるテクノロジーカンパニーを目指して、いろいろな種類の回線、クラウドサービスと接続し、こんなところにまでBBSがという状態に出来ればと思ってます!