新卒JANOG体験記

初めまして、BBSakura Networksの牧野です。1月に京都で開催されたJANOG55に参加してきました。この記事では、新卒1年目で初めてのJANOG参加して感じたことを中心に、簡単にですが綴らせていただこうと思います。

所感

今回、JANOGに初参加して一番印象に残ったのは、参加者同士のつながりの強さです。 ネットワーク関連の方々の集まるイベントなので顔見知りが多いのは当然なのかもしれませんが、とにかく、さまざまなところで意見交換をしたり、最近の技術などについて議論している場面が多くあり、とても驚きました。また私は懇親会にも参加させていただいたのですが、そこでも参加者の方々は熱く議論をされていたりしており、ネットワークに対する熱気や情熱、JANOGというものの歴史を感じることができたような気がしました。自分も数年後にはこの雰囲気に馴染み、議論できるようになりたいと思いました。

参加イベント

プログラム参加

www.janog.gr.jp

 JANOGでは、登壇者が大勢の聴衆に向かって特定のテーマを元に語りかけ、聴衆の質問を受けながら議論を深めていくミーティング形式のプログラムが複数開催されており、その中でも私は仮想基盤についてやRPKIのプログラムを中心に参加してきました。
ある仮想基盤のプログラムの話の中での、ルーターを2段構成で設計することで、設定や管理がシンプルになり、障害や変更の範囲を局所化することで、運用性を重視し柔軟なリソースの分割ができる。という話があったのですが、それが自分にとってそんな構築ができるのかと一番印象的でした。もちろん自分の知識が少なく、知らなかっただけということもあると思いますが、もっともっと詳しくなりたい、勉強したいなと感じた瞬間でした。
また、ROV導入を広げるためのBoFでは、RPKIのことは技術的な面においては多少知っていると思っていたのですが、実際その技術をどのように普及させるのか、までを考えたことがなかったなということに気付かされました。当たり前のことなのですが、世の中を良くする技術が進歩、確立されても、その技術が普及しないと意味がありません。そのようなネットワークの技術を共有したり、普及させる方法をみんなで考え、よりよい未来にしていくためのイベントこそがJANOGなんだなと、このBoFを聴いて気づくことができました。

NETCON

www.janog.gr.jp

NETCONは、実際にトラブルが起きているネットワーク環境を提供していただき、トラブルシューティングを問題形式で解くコンテストです。JANOG参加者は誰でも参加できるというものだったので参加してみたのですが、正直自分のネットワークの知識で大丈夫なのかとても不安でした。ですが、ハンズオンに参加しとところ、チュートリアルから解くことが出来たのでほっとしました。さまざまな難易度の問題があり、実際に手を動かしてトラブルシューティングをするのは思った以上に楽しく、時間があればもっと解きたかったです!

NOCツアー

bakuchiku.freshdesk.com

三日目のお昼にはNOCツアーにも参加させていただきました。NOCツアーはJANOGのネットワークがどのように動いているか見学できるツアーでした。JANOGのNOCメンバーの方々は各分野ごとに、イベント開始までに構築して三日間運用し、終了後に壊すまでの一連の流れを自分たちで全て行なっており、特に学生のスタッフも多く驚きました。自分たちで一から構築し、壊すという経験はなかなか出来なさそうだしおもしろそうだなと思いました。実際のイベント会場ではどのようにネットワークが動いてるかの裏側が見ることができてとてもいい経験になりました。

おわりに

今回初めてJANOGに参加させていただき、たくさんの刺激を得ることが出来ました。それと同時に自分の知識の少なさ、エンジニアとしての未熟さを再確認しました。はやく自分も先輩方に追いつき、ネットワークの技術を共有、普及に貢献できるようになれるように頑張りたいと思います!