中国ニューライフスタイルについて話②

この記事はBBSakura Networksアドベントカレンダー 2022の19日目の記事です。

まえおき

皆さんこんにちは、BBSakura Networks なつ(夏)と言います。

アドベントカレンダーBlog書くのは2回目です。前回のBlogは中国のニューライフスタイルについて話しました。Blogの最後に「年末にはまた中国に帰りますが、次の進化、楽しみしています」と書いてますが、結局、コロナ禍で帰れなかったです(苦笑)

コロナは既に三年間経ちましたが、中国ではまたどの技術が進化していますか?ライフスタイルはどのように変わってますか?今回またこれについて話したいと思います。

顔認証について

顔認証技術の運用は日本で馴染みがあり、オフィスの入退室管理で顔認証システムを導入する会社は近年どんどん増えていると思います。 中国では、オフィス以外、生徒の登校状況管理のために、学校で顔認証システムが普及されてます。近年、さらにさまざまな分野で活用されています。

地下鉄改札通過に活用

近年、各都市で5G、ビッグデータ、AIなどを活用したスマートシティの建設が進む中、地下鉄の改札通過にも顔認証技術を活用されています。 市民は事前に決済アプリで顔のデータと支払い先の情報を登録すれば、交通ICカードスマートフォンをつかわずに、顔を改札横に設置されたタブレットにむけるだけで、改札を通過できます。改札出た時、アプリから自動決済されます。もちろん、コロナ対策の為にマスクつけたままの顔認証と乗客の体温検査も対応できています。

一方、地下鉄で顔認証技術の活用について下記のようにいくつの課題があると考えています。 - 法的問題点:情報漏えい、プライバシーや肖像権の侵害のリスクはゼロではない、法整備の必要があります。 - 顔認証の精度:オフィスや学校の利用者数より、地下鉄の利用者数は圧倒的に膨大です。その裏側のビッグデータ処理技術はかなり厳しく要求されています。また環境(照明変化など)によりうまく認証できない場合があります。ちなみに、中国の在住の友達から「何度も顔認証できず、結局QRコードで決済してしまった」と言いました。 - 既存の支払い方法と混在、APPのUI・UX問題:乗車する時、顔認証とQR支払いはどっちか有効にする必要があります。両方有効すると、ダブルチャージしてしまう可能性があります。

ゴミ分類に活用

ご存知の通り、環境保護のために、2019年から上海を始め、全国でゴミ分類処理制度が普及しています。 ただし、不法投棄は次々発生してしましました。それを防ぐために、顔認証ゴミ箱の導入が進んでいるらしいです。

事前に顔のデータを登録すれば、利用者がゴミ箱の前に立つと、カメラで顔をスキャンし、認証が終わると、ゴミ箱の蓋が開きます。 また顔認証以外に、ゴミの重さのはかり機能もついています。ゴミの量に応じポイントが付与され、ポイントがたまると日用品と交換できるらしいです。ゴミ重さのデータはゴミ回収作業時間の分析にも活用しています。 新技術で、国民の環境保護意識の高めとスマートシティ化の進めの一方、「やりすぎ、市民のプラバーシーや肖像権の侵害」の声もあります。

新技術を新しい分野に普及する時、当然さまざまな問題が存在していると思います。これからの国民立場から考えながら、法整備と技術の進化を期待しています。

ネット通販からライブ通販へ

中国の独身セールはよく耳にすると思います。 (由来:11月11日、中国では独身の日と言われます。独身の皆さんがお買い物して自分にご褒美の理由で、2009年からECサイトは毎年の11月11日に独身セールをやっています)

前回のBlogにも独身セールについて書きました。2019年の独身セールでアリババの取引額はわずか1分間で1000億円達成しました。自分も毎年独身セールを狙って、お得な商品を購入しています。 毎年かなり盛り上がってますが、今年の独身セールは、例年よりかなり静かになってます。メディアの宣伝もあまりなかったし、アリババの取引額も初非公開だし、でした。コロナ禍で経済低迷・節約志向、政権の統制影響などさまざまな理由がありますが、個人的にはユーザのショッピングスタイルが変わってるのは一つ大きな理由だと思います。

近年TickTokの流行に伴い(特に2019年から)、生中継で商品を売る「ライブコマース」が主流になっています。 - コロナ禍で、ショップで買い物する機会は少なくなります。 - 独身セールのような年一回しかやってないセールより、ライブコマースはクーポン配布や共同購入による大幅な値下げできます。 - 利用者はコメント欄やチャット通じ、質問を投げ、その場で回答されます。それでその場で購入する方が多いです。

2025年ライブコマースの市場規模は100兆円に達すると見られています。

最後に

今年はコロナの3年目です。中国のライフスタイルは大きく変わってますと思います。(いいところもあるし、悪いところもあります。。)。もしこのシリーズにご興味があれば、また3回目のBlogを書きます。

今年の12月から中国のコロナ対策は緩和のため、来年帰るように頑張って調整しますw。